純恋歌
月が輝く夜
「ねえ、純恋歌って知ってる?」
街中を一緒に歩く彼女に不意に聞かれた。
「あー………純恋歌って湘南の風の?」
なんだっけなぁと考え出てきた歌をそのまま彼女に尋ねた
「違う違う!」
笑いながら否定する彼女に僕は首を傾げながら他にそんなタイトルの歌あったかなと考える。
「長渕剛の巡恋歌?」
一体何年前の歌だよと思わず自分でもツッコミを入れたくなり少し笑えた。
「違うよー!それは漢字そのものが違うじゃん!」
彼女に肩をバシバシと叩かれた。
「今年デビューしたバンドの新曲なんだけど、凄い切なくて良い歌なんだよ。特にここ最近急上昇されてきて年末も多分色んな歌番組に引っ張りだこじゃないかな?」
笑顔で話す彼女の吐く息の白さからも嬉しさとその熱が伝わってきた。
「あ!見て見て!ちょうど今から歌が流れるみたい!」
街中の大きなスクリーンには年末歌番組で次に曲披露するバンドの3人の姿が映り街中を歩く人の足並みも少しゆっくりになった。
「私、ボーカルの人の声超好き」
「良いよね」
周りから聞こえる声に
「ほら!ほら!」
自分が好きな歌手が褒められて彼女は嬉しそうにしていた。
マイクスタンドの近くに立ったボーカルへ歓声が上がり、ボーカルは眩い程に浴びるスポットライトに少し眩しそうにするも微笑んでるようだった。
マイクを握ったボーカルの人の姿に僕だけじゃなく周りの人達も足を止めスクリーンを見つめた。
すると、
ポツリ
ポツリ
ポツリ
これから曲が流れるタイミングの時に突然雨が降り始めた。
街中を一緒に歩く彼女に不意に聞かれた。
「あー………純恋歌って湘南の風の?」
なんだっけなぁと考え出てきた歌をそのまま彼女に尋ねた
「違う違う!」
笑いながら否定する彼女に僕は首を傾げながら他にそんなタイトルの歌あったかなと考える。
「長渕剛の巡恋歌?」
一体何年前の歌だよと思わず自分でもツッコミを入れたくなり少し笑えた。
「違うよー!それは漢字そのものが違うじゃん!」
彼女に肩をバシバシと叩かれた。
「今年デビューしたバンドの新曲なんだけど、凄い切なくて良い歌なんだよ。特にここ最近急上昇されてきて年末も多分色んな歌番組に引っ張りだこじゃないかな?」
笑顔で話す彼女の吐く息の白さからも嬉しさとその熱が伝わってきた。
「あ!見て見て!ちょうど今から歌が流れるみたい!」
街中の大きなスクリーンには年末歌番組で次に曲披露するバンドの3人の姿が映り街中を歩く人の足並みも少しゆっくりになった。
「私、ボーカルの人の声超好き」
「良いよね」
周りから聞こえる声に
「ほら!ほら!」
自分が好きな歌手が褒められて彼女は嬉しそうにしていた。
マイクスタンドの近くに立ったボーカルへ歓声が上がり、ボーカルは眩い程に浴びるスポットライトに少し眩しそうにするも微笑んでるようだった。
マイクを握ったボーカルの人の姿に僕だけじゃなく周りの人達も足を止めスクリーンを見つめた。
すると、
ポツリ
ポツリ
ポツリ
これから曲が流れるタイミングの時に突然雨が降り始めた。