純恋歌
3分ぐらい殴る蹴るをされたらボロ雑巾のようになっていた。
「先輩……いてて……大丈夫っすか?」
俺程ではないが先輩も倒されて体に蹴りを入れられて座り込んでいた。小突かれただけのようで血は出てないようだった。
しかし恐怖から体は震え、泣いてるようだった。
「先輩ごめんなさい、ごめんなさい」
巻き込んで怪我させてしまった申し訳なさから何度も謝った。
「あ、あの大丈夫ですか?」
顔を見上げると先程の女性が話しかけてきた。
「あ、ああ、大丈夫です。いててて」
「すみません、私のせいで」
俺は立ちあがろうとしたらよろついてしまって倒れそうになった。
「あ、すいません」
女性に腕を支えてもらった。
(あ、良い匂い…)
その瞬間甘いバニラの匂いがほんのり漂った。
「これ、血が…」
女性はそう言って俺の顔をハンカチで拭こうとしてくれた。
「あ、汚れてしまうので良いですよ」
そう言ったが顔を拭いてくれた。
「差し上げますので、後で濡らしてもう一度拭いてください」
「あ、でも…」
「美咲!?待ち合わせ場所に居ないと思ったら何やってんの?」
「あ、あの、私を助けてくれた人が…」
美咲さんの彼氏だろうか。よく顔は見えないが大人びててお似合いだなと思ってしまった。
心配した面持ちで美咲さんに声をかけていた。
「そんなん良いってほっとけよ」
「でも…」
「良いから行くぞ」
そう言って腕を掴んで連れて行かれた。
(まあ、女性が無事だったから良いか)
帰りの電車、顔を腫らした俺と落ち込む先輩はあまり会話もなく無言で帰宅した。
最後に別れ際にもう一度
「俺のせいで、すいませんでした」
謝ったが先輩は無言だった。
「先輩……いてて……大丈夫っすか?」
俺程ではないが先輩も倒されて体に蹴りを入れられて座り込んでいた。小突かれただけのようで血は出てないようだった。
しかし恐怖から体は震え、泣いてるようだった。
「先輩ごめんなさい、ごめんなさい」
巻き込んで怪我させてしまった申し訳なさから何度も謝った。
「あ、あの大丈夫ですか?」
顔を見上げると先程の女性が話しかけてきた。
「あ、ああ、大丈夫です。いててて」
「すみません、私のせいで」
俺は立ちあがろうとしたらよろついてしまって倒れそうになった。
「あ、すいません」
女性に腕を支えてもらった。
(あ、良い匂い…)
その瞬間甘いバニラの匂いがほんのり漂った。
「これ、血が…」
女性はそう言って俺の顔をハンカチで拭こうとしてくれた。
「あ、汚れてしまうので良いですよ」
そう言ったが顔を拭いてくれた。
「差し上げますので、後で濡らしてもう一度拭いてください」
「あ、でも…」
「美咲!?待ち合わせ場所に居ないと思ったら何やってんの?」
「あ、あの、私を助けてくれた人が…」
美咲さんの彼氏だろうか。よく顔は見えないが大人びててお似合いだなと思ってしまった。
心配した面持ちで美咲さんに声をかけていた。
「そんなん良いってほっとけよ」
「でも…」
「良いから行くぞ」
そう言って腕を掴んで連れて行かれた。
(まあ、女性が無事だったから良いか)
帰りの電車、顔を腫らした俺と落ち込む先輩はあまり会話もなく無言で帰宅した。
最後に別れ際にもう一度
「俺のせいで、すいませんでした」
謝ったが先輩は無言だった。