純恋歌
「拓郎、また言葉失ったみたい」
「もしかして、お?」
「わかってたの?」
「確信はなかったけどなんとなく」
「ほっか。多分もう一つのをも」
それを聞き言葉を失い頭を抱える僕に大輔はお願いしてきた。
「のう、軽音部の力で拓郎をライブで歌わせてやれんかね?」
「え?」
「あいつああ見えて歌上手いんよ。昔からわしの兄貴のライブを見たりする度に『良いな僕も歌ってみたいな』って言いよったんよ」
とりあえずその日はやるもやらないも返事せずに考えとくとだけ言った。
それから和寿に相談した。
「うーん。やるなら協力するけど、大丈夫なんかな?やっても倒れたりしないかな?」
「だよね」
僕も正直それが気になった。
それが原因で病気が進行したりしたら僕は…僕は…
それからもやるともやらないとも答えが見つからないまま日々が過ぎて行った。
夏休みに入り夏期講習がある為、学校に行くと拓郎がイヤホンで音楽聞いていたのでバンド名を聞いたが出てこない様子に教えてあげるようにバンド名を言った。
「BRAHMANね」
と、言った後に【ま】を言ってしまった事に気づいてしまい、やっちゃったと思った。
そして聞く音楽は僕が普段聞いてるアイドルの歌のジャンルとは程遠く激しくて、
(え?可愛い見た目の拓郎がこんなの聞いてるんだ)
そう思ったらそれがなんだか可笑しくてライブをやらせたくなって誘ってた。
ただ、ライブするのはリレー以上に不安だった。
演奏や歌の失敗は良いけど拓郎が無事で居れる事。
先生達と話し合い、やるからには同じ轍は二度と踏めない為安全に検討して15分とした。
「拓郎から聞いたで!文化祭でライブするんよの!ありがとの!」
塾の教室に入った途端、大輔が余りにも興奮気味に大きな声で言うからクラスの人達から注目を浴びた。
「もしかして、お?」
「わかってたの?」
「確信はなかったけどなんとなく」
「ほっか。多分もう一つのをも」
それを聞き言葉を失い頭を抱える僕に大輔はお願いしてきた。
「のう、軽音部の力で拓郎をライブで歌わせてやれんかね?」
「え?」
「あいつああ見えて歌上手いんよ。昔からわしの兄貴のライブを見たりする度に『良いな僕も歌ってみたいな』って言いよったんよ」
とりあえずその日はやるもやらないも返事せずに考えとくとだけ言った。
それから和寿に相談した。
「うーん。やるなら協力するけど、大丈夫なんかな?やっても倒れたりしないかな?」
「だよね」
僕も正直それが気になった。
それが原因で病気が進行したりしたら僕は…僕は…
それからもやるともやらないとも答えが見つからないまま日々が過ぎて行った。
夏休みに入り夏期講習がある為、学校に行くと拓郎がイヤホンで音楽聞いていたのでバンド名を聞いたが出てこない様子に教えてあげるようにバンド名を言った。
「BRAHMANね」
と、言った後に【ま】を言ってしまった事に気づいてしまい、やっちゃったと思った。
そして聞く音楽は僕が普段聞いてるアイドルの歌のジャンルとは程遠く激しくて、
(え?可愛い見た目の拓郎がこんなの聞いてるんだ)
そう思ったらそれがなんだか可笑しくてライブをやらせたくなって誘ってた。
ただ、ライブするのはリレー以上に不安だった。
演奏や歌の失敗は良いけど拓郎が無事で居れる事。
先生達と話し合い、やるからには同じ轍は二度と踏めない為安全に検討して15分とした。
「拓郎から聞いたで!文化祭でライブするんよの!ありがとの!」
塾の教室に入った途端、大輔が余りにも興奮気味に大きな声で言うからクラスの人達から注目を浴びた。