純恋歌

冬支度前のリス子

とりあえず今日試合するのは男女共に同じ中学で

栗原君が居る瀬戸中

翔君と岡田と前田が居る湘北中

ウチの学校の青山中

知らない人達の集まりの広葉中

この4校

湘北中なんて名前を見た瞬間、

「君が好きだと叫びたい」

思わず歌ってしまった。

スラダン中学ですやん！

大興奮してしまった。

「あなただけ見つめてる」

大興奮して三宅麻央と熱唱してしまった。

しかし、話しによると男子の実績順に並べると下馬評は

青山中
瀬戸中
広葉中
湘北中

らしい。なんだそりゃ。湘北の名前負けも良い所じゃんと思った。

女子は

瀬戸中
広葉中
湘北中
青山中

男子のスラダン中をディスったが他をディスってる場合ではないこの現実に目を向けた。仕方ない。この現実を甘んじて受けようではないか。

私達、青山中学の試合以外は私達が審判する事となっていた。

受け入れる側の仕事量の多さよ！

マネージャー！晴子さーん！綾ちゃーん！

湘北高校が誇るスーパーマネージャーの二人の名前を思わず叫びたくなるぐらいドリンク準備したり皆様が快適にお過ごしいただけるよう動かさしていただきました。

「わ！瀬戸中の4番上手い！」

選手のワンプレイ、ワンプレイに声が上がる。

（おお！栗原君上手いじゃん）

栗原君の瀬戸中と対戦する相手がウチの青山中なだけに公には応援しないが親指立ててイイネとはした。

私に見られてるからなのか少しでも良い動きしようとするからなのか栗原君の活躍もあり接戦していた。

「よっしゃー！」

試合終了後、栗原君達の瀬戸中学は雄叫びをあげてハイタッチしていた。

「あらら、負けちゃった」

県内で強豪の一つと数えられるウチの青山中学の新チームになって初めての試合が負け試合で悔しそうな顔をして反省ミーティングしていた。