純恋歌
続く、翔君が居るスラダン中学と広葉中学も

（そんなに私に良い所みせたいか？）

少し良いプレイしたら翔君がチラッチラッチラッチラッと見てくる。たまに前髪かき上げながら。たまに息で自分の前髪を吹き上げながら。

はいはい、凄いねと一応笑顔で対応した。つか、前髪切るぞ？

そしたらまた下馬評を覆してスラダン中学が勝った。

「あいつそんな言うほど可愛いか？」　

そんな男の声や

「誰にでも媚び売って尻軽いんじゃない？」

そんな女の声が私に聞こえるように届く。

大丈夫私めげない。こういうのは人じゃなくにんじんが喋ってると思うようにしてる。

ちなみに話しは逸れるが一時期、中学に入り私の消しゴムやらシャーペンやらの文房具がやたら無くなってる事が続き

「母様、買ってくだされ」

「母様、すまぬ買ってくだされ」

「母様、申し訳ないが買ってくだされ」

と、続くので流石に母が奮い立った。

「学校に行くよ！いざ出陣じゃ！」

まあ、なんとなーくだけど私を嫌ってる人って自分で、なんとなーくわかるからある程度容疑者は特定してて、教室を色々探すフリでついでにその子のロッカーを探させてもらったら、案の定大量にそれまで盗った私の文房具が出てきて、青ざめる女子生徒に向けて私は

「冬支度前のリスかっ！」

「いや、リスってやけに可愛いな！」

私は女の子にツッコミ母はそんな私にツッコミを入れた。

「ごめんなさい、ごめんなさい」

「別に返してくれたら良いよ。もうやらないでね」

泣いて謝ってきたので許した。

後、リス子って勝手にあだ名付けた。

そして翌日に

「おはようー！昨日のニューオールドのコント見た？」

楽しそうにクラスメイトに話しかけるリス子の姿を見て

（いや確かに許したけど昨日の今日で復活とかこいつも大概メンタル強いな）

と、感心した。
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