純恋歌
「なにって……倒れたんだよ?」
修平は倒れた人にではなく私に駆け寄ってきた。
その後、先生達も駆けつけ救急車に乗せられ運ばれて行った。
リレーは結局、周囲がざわざわ騒ぐもののそのまま続行させられた。
私達は棄権となり体育祭は閉幕した。
「上島君、病院行くの?」
「うん、俺のせいだし」
「私も着いていく」
きっと修平は私が人工呼吸をするとでも思ったのだろう。
自分の嫉妬と人の命を天秤に掛けた時、例えそれが人命救助でも唇が合わさる事を修平は許せなかったのだろう。
そしてリレーの時に聞こえた修平の声
「こけろ!」
ジョークだったのかもしれない。
普通なら気にも留めない野次の一つ。
言葉は古代の頃、言霊と言われ不思議な力を宿してると言われていた。
私はあながちそれは間違いではないと思い生活してる。
実際、応援されれば力は湧くし、可愛い好きと言われれば嬉しくて体も元気になる。
その反対ももちろん体にも心にも影響をもたらされる。
「こけろ!」
そう言った後に拓郎君がこけた。
言う通りになってしまった。
私には修平君が放ったその言葉が私の人生で耳にした言葉の中で1番怖く聞こえた。
「亜依子ちゃん大丈夫?」
「う…うん。大丈夫」
上島君と一緒に居る時、私はガタガタ肩を震わせていた。
これ以上好きな人を嫌いにならない内に、少しでも好きなままで居たいと思い、翌日別れを告げた。
「あーあ、好きだったのになぁ。私これでも真剣にお付き合いしてたんだよ。恋してたんだよ」
「知ってるよ」
「当分彼氏どころか好きな人も出来ないだろうな…もうしばらく恋愛はいいや」
そう言いながら泣く私に麻央も一緒に泣いてくれた。
修平は倒れた人にではなく私に駆け寄ってきた。
その後、先生達も駆けつけ救急車に乗せられ運ばれて行った。
リレーは結局、周囲がざわざわ騒ぐもののそのまま続行させられた。
私達は棄権となり体育祭は閉幕した。
「上島君、病院行くの?」
「うん、俺のせいだし」
「私も着いていく」
きっと修平は私が人工呼吸をするとでも思ったのだろう。
自分の嫉妬と人の命を天秤に掛けた時、例えそれが人命救助でも唇が合わさる事を修平は許せなかったのだろう。
そしてリレーの時に聞こえた修平の声
「こけろ!」
ジョークだったのかもしれない。
普通なら気にも留めない野次の一つ。
言葉は古代の頃、言霊と言われ不思議な力を宿してると言われていた。
私はあながちそれは間違いではないと思い生活してる。
実際、応援されれば力は湧くし、可愛い好きと言われれば嬉しくて体も元気になる。
その反対ももちろん体にも心にも影響をもたらされる。
「こけろ!」
そう言った後に拓郎君がこけた。
言う通りになってしまった。
私には修平君が放ったその言葉が私の人生で耳にした言葉の中で1番怖く聞こえた。
「亜依子ちゃん大丈夫?」
「う…うん。大丈夫」
上島君と一緒に居る時、私はガタガタ肩を震わせていた。
これ以上好きな人を嫌いにならない内に、少しでも好きなままで居たいと思い、翌日別れを告げた。
「あーあ、好きだったのになぁ。私これでも真剣にお付き合いしてたんだよ。恋してたんだよ」
「知ってるよ」
「当分彼氏どころか好きな人も出来ないだろうな…もうしばらく恋愛はいいや」
そう言いながら泣く私に麻央も一緒に泣いてくれた。