純恋歌
「へぇ、中々凝った名前なんやね」
「私、出身が広島で毛利元就が好きなんですよ。だからスリーアローズで三本の矢って意味も入ってるんです」
「あ、あと作詞のTAK-ROWのROWも入ってるんですよ。元々彼が僕と最初のバンドでボーカルやってたんですよ」
「待って待って、情報が多すぎて脳内渋滞してるわ!」
ボケの新川の往年のギャグで体で車の動きを真似て転げ周り拍手と爆笑が会場で起きた。
最近はアレンジをきかせて列車やヘリコプターなどの様々な乗り物の動きverもあるらしい。
その姿に幼き頃の弟が重なって見え思わずお茶をかけそうになった。
「え?待って待って怖い怖い怖いなんで!?」
「いや、熱いお茶かけたらより面白い動きしそうだなって思って」
「自分、そんな無表情で怖いセリフさらっと言うて感情のないマシーンみたいやな。で、なに?そのボーカルで作詞家のTAK-ROWさんは今何してるの?」
「今何もしてないです」
その言葉に古田がズコーッとこけた。
「君らと話してたら疲れて来たわ。そろそろ曲紹介よろしいですか?」
古田の言葉にようやく大輔が重い腰をあげて喋り出した。
「はい、今回の歌はこれまでと違って亜依子が作詞しました。大切な人に向けて、その人の耳に頭に心に届けるラブソングとなっております」
「おぉ!なるほどね。つまりは彼氏に向けた歌って事でよろしいの?」
「そうです」
ニッコリと答える私。
私の惚気に司会者二人は少し動揺しながらも進行した。
「冬なのにあっついわー」
「じゃあ、準備が出来たようなので歌ってもらいましょうか!お願いします」
その言葉に私達3人は立ち上がり移動した。
観客席から多数の声援が飛ぶ
ただ、さっきまで緊張してたがドラムの椅子に座ると緊張が解けてる大輔の姿を見てつくづく自分達はバンドマンなんだなと思った。
テレビカメラが私のアップに切り替わった。
昔、スタジオのオーナーさんに言われた事が脳裏に浮かんだ
『君は普段は冷たい青だが拓郎君と居ると温かい黄色になる』
一瞬、拓郎の顔が脳裏に浮かびカメラに微笑みを見せた。
眩いスポットライトに左手をかざし光を握りつぶすように見せた私は妖艶に喋り出した。
「それでは聞いてください。私達スリーアローズで…」
「私、出身が広島で毛利元就が好きなんですよ。だからスリーアローズで三本の矢って意味も入ってるんです」
「あ、あと作詞のTAK-ROWのROWも入ってるんですよ。元々彼が僕と最初のバンドでボーカルやってたんですよ」
「待って待って、情報が多すぎて脳内渋滞してるわ!」
ボケの新川の往年のギャグで体で車の動きを真似て転げ周り拍手と爆笑が会場で起きた。
最近はアレンジをきかせて列車やヘリコプターなどの様々な乗り物の動きverもあるらしい。
その姿に幼き頃の弟が重なって見え思わずお茶をかけそうになった。
「え?待って待って怖い怖い怖いなんで!?」
「いや、熱いお茶かけたらより面白い動きしそうだなって思って」
「自分、そんな無表情で怖いセリフさらっと言うて感情のないマシーンみたいやな。で、なに?そのボーカルで作詞家のTAK-ROWさんは今何してるの?」
「今何もしてないです」
その言葉に古田がズコーッとこけた。
「君らと話してたら疲れて来たわ。そろそろ曲紹介よろしいですか?」
古田の言葉にようやく大輔が重い腰をあげて喋り出した。
「はい、今回の歌はこれまでと違って亜依子が作詞しました。大切な人に向けて、その人の耳に頭に心に届けるラブソングとなっております」
「おぉ!なるほどね。つまりは彼氏に向けた歌って事でよろしいの?」
「そうです」
ニッコリと答える私。
私の惚気に司会者二人は少し動揺しながらも進行した。
「冬なのにあっついわー」
「じゃあ、準備が出来たようなので歌ってもらいましょうか!お願いします」
その言葉に私達3人は立ち上がり移動した。
観客席から多数の声援が飛ぶ
ただ、さっきまで緊張してたがドラムの椅子に座ると緊張が解けてる大輔の姿を見てつくづく自分達はバンドマンなんだなと思った。
テレビカメラが私のアップに切り替わった。
昔、スタジオのオーナーさんに言われた事が脳裏に浮かんだ
『君は普段は冷たい青だが拓郎君と居ると温かい黄色になる』
一瞬、拓郎の顔が脳裏に浮かびカメラに微笑みを見せた。
眩いスポットライトに左手をかざし光を握りつぶすように見せた私は妖艶に喋り出した。
「それでは聞いてください。私達スリーアローズで…」