純恋歌
余興では剛の中学時代の色違いのパーカーを着た同級生達が『男の勲章』をダンスを交えた歌を披露した。
すると手拍子しながら見てた剛を翼さんが強制連行。
「えー!無理無理!出来ないって」
嫌がる剛にマイクを持たせるとキレッキレに歌って踊りだす定番の流れに爆笑した。
高校時代の軽音部の人達の通称『上島君を守る会』が演奏したフォークソングで余興なのにもかかわらず剛は泣いていた。
新婦の両親への感謝の手紙も終わり、互いの親へ花束贈呈の時、剛側には中学の時の担任の井上先生が立っていた。
剛にとって親代わりの恩人らしい。
剛に両親が居ない事を知らなかった僕だが花束を受け取り涙を流す井上先生の優しそうな人柄を見て盛大に拍手した。
最後に剛が参列者の方々に挨拶をした。
「本日はお忙しい中、私達の結婚式に参列していただきありがとうございます」
沢山の感謝を述べた後、
「最後に私、上島剛の両親が結婚式に流したいと生前録画してたビデオを皆さんに見ていただきたいと思います」
そう言い昔のホームビデオがスクリーンに映しだされた。
映像が悪くもハッキリとビデオに映る男性は剛と似ていて一目で剛の父親とわかった。
父親が剛を抱っこしながら語りだした。
「名前は剛って言います。名前の由来は強い男の子になって欲しいから付けました。
強いのは力の事じゃなくて男として本当に強くなって欲しいって事です!」
ビデオの中で頭をぽりぽりかきながら喋る姿は今の剛にそっくりで笑った。
「あなたのお母さんは生まれた瞬間にあなたの手足の指の数を数えました。
さっき名前の由来に強くあって欲しいと言ったけど1番はあなたが元気で健康で育ってくれる事だけを願ってます!
勉強出来なくても運動出来なくても剛が元気だったらそれで良いです!どうですか?良い大人になりましたか?」
そう笑いながら問いかける父に
「うん、元気だったら本当にそれで良いよね」
撮影してる剛の母の声が入った。
「あと、なんかあるかな?幸せになれよー!ほら、お母さんも最後に一言」
そう言った父はビデオを母から受け取り、母へビデオを向けた。
すると手拍子しながら見てた剛を翼さんが強制連行。
「えー!無理無理!出来ないって」
嫌がる剛にマイクを持たせるとキレッキレに歌って踊りだす定番の流れに爆笑した。
高校時代の軽音部の人達の通称『上島君を守る会』が演奏したフォークソングで余興なのにもかかわらず剛は泣いていた。
新婦の両親への感謝の手紙も終わり、互いの親へ花束贈呈の時、剛側には中学の時の担任の井上先生が立っていた。
剛にとって親代わりの恩人らしい。
剛に両親が居ない事を知らなかった僕だが花束を受け取り涙を流す井上先生の優しそうな人柄を見て盛大に拍手した。
最後に剛が参列者の方々に挨拶をした。
「本日はお忙しい中、私達の結婚式に参列していただきありがとうございます」
沢山の感謝を述べた後、
「最後に私、上島剛の両親が結婚式に流したいと生前録画してたビデオを皆さんに見ていただきたいと思います」
そう言い昔のホームビデオがスクリーンに映しだされた。
映像が悪くもハッキリとビデオに映る男性は剛と似ていて一目で剛の父親とわかった。
父親が剛を抱っこしながら語りだした。
「名前は剛って言います。名前の由来は強い男の子になって欲しいから付けました。
強いのは力の事じゃなくて男として本当に強くなって欲しいって事です!」
ビデオの中で頭をぽりぽりかきながら喋る姿は今の剛にそっくりで笑った。
「あなたのお母さんは生まれた瞬間にあなたの手足の指の数を数えました。
さっき名前の由来に強くあって欲しいと言ったけど1番はあなたが元気で健康で育ってくれる事だけを願ってます!
勉強出来なくても運動出来なくても剛が元気だったらそれで良いです!どうですか?良い大人になりましたか?」
そう笑いながら問いかける父に
「うん、元気だったら本当にそれで良いよね」
撮影してる剛の母の声が入った。
「あと、なんかあるかな?幸せになれよー!ほら、お母さんも最後に一言」
そう言った父はビデオを母から受け取り、母へビデオを向けた。