純恋歌
「私とあなたのお父さんは共に施設出身で親の愛を知らずに育ちました。私は…ずっと…幸せで温かい家庭を築く事が小さい頃からの夢でした。剛が私達の所に生まれて来てくれてその願いが叶い私はとってもとっても幸せです。ありがとう。
剛は私達の子供で幸せでしたか?
あなたはこれからお嫁さんと私達以上に幸せな家庭を築いてくださいね、またねー」
ビデオの中のお母さんは泣きながら笑顔で手を振ってた。
ビデオが終わると剛を含めて多くの人達が涙を流していた。特に剛の中学時代の友人達は泣き崩れていた。
司会の人も涙を流し上手く進行の言葉が言えずに居た。
すると亜依子は時間を見計らったように司会者の元へ行き一礼した。
「そ、そ、それでは退場です。皆さま、盛大な拍手でお見送りください」
退場曲に3-Arrowsの歌が流れだしマイクを持った亜依子が優しい歌声で歌い出した。
「本人の歌で退場とかめっちゃ贅沢やん…」
BGM変わりとしては贅沢すぎる生歌に拍手を忘れ思わず聞き惚れてしまう人も居た。
「私この歌超好き!」
「ね!ね!凄い良いよね!」
会場のあちこちでこんな声が聞こえた。
「なんだっけこのタイトル?」
少し年輩の男性は曲名が思い出せずにいた。
海外で治療中の僕にある日手紙と一緒に届いた一つの曲。
それにはタイトルは書かれてなかった。
詩を見ても僕が過去に書いた記憶はない。
手紙を母に見てもらい確認してもらうと、どうやら作詞は亜依子。
凄い楽しみでハイテンションになった。
イヤホンを耳に付け再生すると優しいメロディーが流れだし亜依子の歌声が聞こえてきた。
その歌は僕を思って歌ってるとすぐにわかった。
ドクン
ドクン
ドクン
亜依子の歌声は僕の耳から頭、心臓、足の指先にまでも大きな脈を打つように流れてきた。
聞き終えた僕はめちゃくちゃ泣いた。
今まで聞いた事のないようなキレイで素敵な言葉が言霊となり僕の体を細胞を駆け巡ったのだ。
「ぁ…ぃ…こ」
「拓郎!今?」
僕の声に家族やスタッフも泣いて喜んだ。
ただただ僕の事を願い思い歌った純粋な恋の歌。
【純恋歌】
僕は奇跡の歌にそう名前を付けた。
剛は私達の子供で幸せでしたか?
あなたはこれからお嫁さんと私達以上に幸せな家庭を築いてくださいね、またねー」
ビデオの中のお母さんは泣きながら笑顔で手を振ってた。
ビデオが終わると剛を含めて多くの人達が涙を流していた。特に剛の中学時代の友人達は泣き崩れていた。
司会の人も涙を流し上手く進行の言葉が言えずに居た。
すると亜依子は時間を見計らったように司会者の元へ行き一礼した。
「そ、そ、それでは退場です。皆さま、盛大な拍手でお見送りください」
退場曲に3-Arrowsの歌が流れだしマイクを持った亜依子が優しい歌声で歌い出した。
「本人の歌で退場とかめっちゃ贅沢やん…」
BGM変わりとしては贅沢すぎる生歌に拍手を忘れ思わず聞き惚れてしまう人も居た。
「私この歌超好き!」
「ね!ね!凄い良いよね!」
会場のあちこちでこんな声が聞こえた。
「なんだっけこのタイトル?」
少し年輩の男性は曲名が思い出せずにいた。
海外で治療中の僕にある日手紙と一緒に届いた一つの曲。
それにはタイトルは書かれてなかった。
詩を見ても僕が過去に書いた記憶はない。
手紙を母に見てもらい確認してもらうと、どうやら作詞は亜依子。
凄い楽しみでハイテンションになった。
イヤホンを耳に付け再生すると優しいメロディーが流れだし亜依子の歌声が聞こえてきた。
その歌は僕を思って歌ってるとすぐにわかった。
ドクン
ドクン
ドクン
亜依子の歌声は僕の耳から頭、心臓、足の指先にまでも大きな脈を打つように流れてきた。
聞き終えた僕はめちゃくちゃ泣いた。
今まで聞いた事のないようなキレイで素敵な言葉が言霊となり僕の体を細胞を駆け巡ったのだ。
「ぁ…ぃ…こ」
「拓郎!今?」
僕の声に家族やスタッフも泣いて喜んだ。
ただただ僕の事を願い思い歌った純粋な恋の歌。
【純恋歌】
僕は奇跡の歌にそう名前を付けた。