純恋歌
「まあ、初恋って言っても昔の話しだから」
なぐさめに入るも亜依子は不本意そうな顔をしてた。
「今も知り合いなんよね?ちなみに私とその子どっちが可愛い?」
「えぇ……どっちって言われても困る」
「そこは私だろがいっ!奥様が1番だろがいっ!」
言葉は怒ってるが目をめっちゃうるうると情に訴えてきたのが可笑しくて笑ってしまった。
「ちなみにその子の何が良かったの?一目惚れ?」
「いや、僕が苦手な事がその子も苦手だったんだけど、僕の為に頑張ってくれる所に惹かれてそれからかな…」
「小学生ながらに、しっかりエピソードがあるんかい…」
亜依子はガッツリ落ち込んだ。
僕は苦笑いしながら亜依子に尋ねた。
「そう言えばこの電車乗るの2回目って言ってたけど1回目はいつだったの?」
「んとね、小学生の時で塾帰りだったかな?間違って乗ったのが1回目」
「え?この電車全然家と違う方面じゃなかったっけ?どこまで行ったの?」
「終点の三次って所」
「マジ!?」
「うん。いつの間にか寝ててそこまで行っちゃった」
「無事に帰れたの?」
「うん、なんだかんだあって、同じ塾だった子がたまたま同じ電車に乗ってて、その子のおじいちゃん家に連れてってくれて翌日帰れた」
「じゃあ、亜依子も小学生時代に男の子とお泊まりしてんじゃん!」
「で、でもその男の子の事は好きじゃなかったし、それ以来会ってないし!」
「その男の子の名前覚えてないの?」
「うーん。全く覚えてない」
「お泊まりしたお家の名前は?」
「お礼にお父さんがお菓子送ったんだけど覚えてない」
「おじいちゃんマドレーヌ初めて食べたけど美味しかったって喜んでたよ」
「え?今日買ったのもち吉の煎餅なんだけど」
「大丈夫それも好き!あ、ちなみに今日会う祖父母は母方の方だから松本じゃないからね、橋本だからね」
「うん」
「今日は終点の三次まで行くからね」
「うん」
「三次駅からおじいちゃんの車で20分くらい走るからね」
「うん」
「干し柿、亜依子の為に作ってあるからね」
「うん」
「今日亜依子が会うの2回目だからね」
「え?」
すると亜依子は固まってしまった。
なぐさめに入るも亜依子は不本意そうな顔をしてた。
「今も知り合いなんよね?ちなみに私とその子どっちが可愛い?」
「えぇ……どっちって言われても困る」
「そこは私だろがいっ!奥様が1番だろがいっ!」
言葉は怒ってるが目をめっちゃうるうると情に訴えてきたのが可笑しくて笑ってしまった。
「ちなみにその子の何が良かったの?一目惚れ?」
「いや、僕が苦手な事がその子も苦手だったんだけど、僕の為に頑張ってくれる所に惹かれてそれからかな…」
「小学生ながらに、しっかりエピソードがあるんかい…」
亜依子はガッツリ落ち込んだ。
僕は苦笑いしながら亜依子に尋ねた。
「そう言えばこの電車乗るの2回目って言ってたけど1回目はいつだったの?」
「んとね、小学生の時で塾帰りだったかな?間違って乗ったのが1回目」
「え?この電車全然家と違う方面じゃなかったっけ?どこまで行ったの?」
「終点の三次って所」
「マジ!?」
「うん。いつの間にか寝ててそこまで行っちゃった」
「無事に帰れたの?」
「うん、なんだかんだあって、同じ塾だった子がたまたま同じ電車に乗ってて、その子のおじいちゃん家に連れてってくれて翌日帰れた」
「じゃあ、亜依子も小学生時代に男の子とお泊まりしてんじゃん!」
「で、でもその男の子の事は好きじゃなかったし、それ以来会ってないし!」
「その男の子の名前覚えてないの?」
「うーん。全く覚えてない」
「お泊まりしたお家の名前は?」
「お礼にお父さんがお菓子送ったんだけど覚えてない」
「おじいちゃんマドレーヌ初めて食べたけど美味しかったって喜んでたよ」
「え?今日買ったのもち吉の煎餅なんだけど」
「大丈夫それも好き!あ、ちなみに今日会う祖父母は母方の方だから松本じゃないからね、橋本だからね」
「うん」
「今日は終点の三次まで行くからね」
「うん」
「三次駅からおじいちゃんの車で20分くらい走るからね」
「うん」
「干し柿、亜依子の為に作ってあるからね」
「うん」
「今日亜依子が会うの2回目だからね」
「え?」
すると亜依子は固まってしまった。