純恋歌
「本当に申し訳ありませんでした」

僕が起きた姿を見て一安心した先生達は再び親に謝罪をした。

「いや先生達は何もわ…「もう二度とこのような事が起こらないようにしっかり対策してください！」

僕の声を遮るように母が叫んだ。

「この子は体が弱いんです」

先生を咎める母に注意をしたが母の目には涙が溜まっていた。

「はい、このような事が二度と起こらないよう安全管理してまいります！」

先生達が再び深々と頭を下げる中

「遅くまでありがとうございました。後は大丈夫ですのでお帰りください」

父が先生達に声をかけ、先生達は何度も頭を下げて病室を後にした。

「僕が悪かったから。ごめんって。もう無理しないから」

「大丈夫よね？忘れてないよね？」

不安そうに話す母親に僕は頷いた。

その日は念のため病院に泊まり翌朝には退院した。

振り替え休日だとか退院後も体調すぐれなく学校へ行けたのは翌週だった。

「おはよう」

席に付くと心配してくれてたクラスメイトが何人か駆け寄ってきた。

「ごめん心配させて。昔からドジでよく怪我しててよくある事だから気にしないで」

しばらくすると担任の先生も入ってきて、僕の顔を見て一安心した表情をしたようなので一礼した。

その日の放課後、担任と学年主任、校長先生との会話をした後、リレーメンバーで走った人達と体育祭の打ち上げを行く約束をしてた為、急いで校門へ向かった。

「ごめん！もう暗くなってきてる！」

謝る僕に

「遅ーい！」

「腹減ったー！めっちゃ食べるぞー！」

周りは大声をだして笑顔で反応してくれた。

今日の打ち上げは食べ放題のお店だった。
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