純恋歌
準備の間アントニオ猪木のテーマ曲の燃える闘魂が流れていたので会場からクスクス笑い声が聞こえていた。
ギターやベースをアンプに繋ぎチューニングをすると剛と和寿に向けて黄色い声が上がった。
吉田さんもキックペダルを踏みスティックで流すように叩くとこれまた黄色い歓声が上がった。
「リーゼントすごっ!かっこよ!」
その声が上がりカメラが多数向けられ手を挙げて吉田さんは応えていた。
僕はマイクをポンポンと叩いて音の確認をした。
「喋らないとわからないだろ何か言え何か言え」
「あー!あー!あー!あー!」
マイクテストだけをする僕の姿に不満そうな顔をする剛は
「早口言葉言え」
「東京特許きょきゃきょく……あ…」
噛んだ姿を見て満足そうに笑った。
剛はライブハウスでの経験もあるだけに余裕そうにしてる。
和寿は
「しゃーこんにゃろー!」
と、言って猪木顔して僕達3人を見ては笑わせてきた。
吉田さんもワクワクしてるように見える。
「拓郎ー!」
大輔の姿が見えた。
僕も手を振って返した。
開演時間も迫り一度明るくされたライトも再びステージ以外暗くされた。
ざわざわする中
「え?!なんで?!うそ!」
耳に女性の声が届いた。
僕にとって最初で最後のライブが幕を開けた。
ギターやベースをアンプに繋ぎチューニングをすると剛と和寿に向けて黄色い声が上がった。
吉田さんもキックペダルを踏みスティックで流すように叩くとこれまた黄色い歓声が上がった。
「リーゼントすごっ!かっこよ!」
その声が上がりカメラが多数向けられ手を挙げて吉田さんは応えていた。
僕はマイクをポンポンと叩いて音の確認をした。
「喋らないとわからないだろ何か言え何か言え」
「あー!あー!あー!あー!」
マイクテストだけをする僕の姿に不満そうな顔をする剛は
「早口言葉言え」
「東京特許きょきゃきょく……あ…」
噛んだ姿を見て満足そうに笑った。
剛はライブハウスでの経験もあるだけに余裕そうにしてる。
和寿は
「しゃーこんにゃろー!」
と、言って猪木顔して僕達3人を見ては笑わせてきた。
吉田さんもワクワクしてるように見える。
「拓郎ー!」
大輔の姿が見えた。
僕も手を振って返した。
開演時間も迫り一度明るくされたライトも再びステージ以外暗くされた。
ざわざわする中
「え?!なんで?!うそ!」
耳に女性の声が届いた。
僕にとって最初で最後のライブが幕を開けた。