純恋歌
「いつも心配かけてばかりでごめんなさい。今日もライブする事、知ったら反対するだろうから伝えてなかったです。今日、誕生日の母さんに少しでも良い日になればと……歌うので聞いてください!」
僕が話し終えるとぱらぱらと拍手と指笛が聞こえた。
「モンゴル800でhappy birthday!」
ステージから眺める客席は暗くどんな表情をしているかわからない。
(ふぅ…ゆっくり、ゆっくり…)
「CDやカラオケと違い自分達でスピードが決まってしまう為どうしても速くなるからいつもよりも少しゆっくりを心掛けたら良いよ」
大輔のお兄さんの圭祐さんにライブで歌う際に聞いたアドバイスを思い出し丁寧に歌った。
「え、うま!」
「うぉー!!拓郎ー!!!」
「やば!めちゃくちゃ上手くない?」
会場は一気に盛り上がった。
僕が上手に歌えない部分は二人がしっかり声を出してくれた。
(母さん、喜んでくれてるだろうか?きっと喜びよりも心配が勝ってるだろうな…)
僕は今まで以上に心を込めて歌った。
「こんな拓郎見た事ない…」
大輔が僕の姿に感動していた。
「めちゃくちゃカッコいいね」
大輔の彼女も僕達を褒めてくれた。
多くの観衆に届いたかはわからないけど、少なくとも大輔と大輔の彼女の二人には届いたようだった。
僕が話し終えるとぱらぱらと拍手と指笛が聞こえた。
「モンゴル800でhappy birthday!」
ステージから眺める客席は暗くどんな表情をしているかわからない。
(ふぅ…ゆっくり、ゆっくり…)
「CDやカラオケと違い自分達でスピードが決まってしまう為どうしても速くなるからいつもよりも少しゆっくりを心掛けたら良いよ」
大輔のお兄さんの圭祐さんにライブで歌う際に聞いたアドバイスを思い出し丁寧に歌った。
「え、うま!」
「うぉー!!拓郎ー!!!」
「やば!めちゃくちゃ上手くない?」
会場は一気に盛り上がった。
僕が上手に歌えない部分は二人がしっかり声を出してくれた。
(母さん、喜んでくれてるだろうか?きっと喜びよりも心配が勝ってるだろうな…)
僕は今まで以上に心を込めて歌った。
「こんな拓郎見た事ない…」
大輔が僕の姿に感動していた。
「めちゃくちゃカッコいいね」
大輔の彼女も僕達を褒めてくれた。
多くの観衆に届いたかはわからないけど、少なくとも大輔と大輔の彼女の二人には届いたようだった。