純恋歌
2曲目が終わった時会場のボルテージは最高潮を迎えていた。

「いいぞー！最高ー！」

多くの歓声が割れんばかりに鳴り響く

「ありがとうー！次に歌う曲は僕達スリーアローズが作った歌です」

僕は言うか言うまいか悩みに悩んだが言う事にした。

「そしていきなりですが、僕には病気があるんです」

会場がさっきまでの歓声か徐々に静かになっていく。

「これまで僕が喋る言語に変だと少なからず感じたでしょう。僕には口に出来ない聞こえない理解が出来ない文字が3つあるんです。それが言葉選びが変な理由でした！」

会場が静かになった時に剛に拓郎が喋ってと促した。

「拓郎は……【ま】と【お】と【を】が理解出来ません。喋れません。耳には入れてもわかりません」

剛はしっかりとゆっくりと丁寧に言葉にした。

「拓郎喋っていいよ」

剛の言葉に頷き喋り出した。

「だけど、僕には夢があった。それは人生で一度で良いからライブする事です。今日僕はここのメンバーでその夢が叶った」

パチパチと少し拍手が起きた。

「いつ他の言葉が理解出来なくなるかわからない僕にとって今日やるライブが最後のライブになるかもしれない。だから……だけど……これからも僕達の人生は続いていくので……僕達の熱い気持ち！誰かの明日への生きる糧になれるように！歌うから聞いてください！スリーアローズで……矢印！」
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