純恋歌
公園について前田とタイマンやろうとしたら栗原達がいつの間にか居た。

そして気づいたら後ろから前田の後輩の奴に飛び蹴りかまされて前に倒れたら前田が

「タイマンじゃなくて2対2でやろうぜ」

そう言ってそのまま二人がかりでやられてる所にちょうど俺が通りかかったらしい。

「だから栗原とウチの2年の後輩がなんでその場に居たかは俺にもよくわからない。栗原が居てお金が絡んでると岩倉君達が絡んでる可能性高いからもう喧嘩売られても相手にしない方が良いかもな」

翼の口から出る岩倉君の名前を聞いて

（うわ、入学して間もない頃に公園で一発でぶっ飛ばされたトラウマが蘇るわ）

関わりたくない俺は

「そうだな岩倉君が絡んでると命いくつあっても足りないから栗原に深く追求せずに無視するか」

深いため息ついていった。

この日の授業で井上先生は3つの場所を大事にして欲しいと言っていた。

一つ目は家

二つ目は学校（会社）

黒板に書く文字は二つで止めていた。

「三つ目は？」

「三つ目はなんでも良い。自分が自分で居られる大切な場所」

そうみんなに諭す先生は話を続ける。

「サードプライス。
これから生きてく中で家が嫌でも会社が嫌になった時に心の拠り所になる場所を見つけてくれ。趣味でも習い事でも好きな事でもなんでも良い」

「先生のサードプライスはなんですか？」

クラスの女子が聞いた。

「先生はモーニング娘。が好きだ！」

クラスがどっと笑いに包まれた。

「いっぱいグッズも持ってるし、今度ライブにも行くぞ！」

「俺も行きたいっ！！」

俺は思わず大声出してしまった。

「え？アイドルが好きなの？ダセェ！」

翼が大きな声でバカにしてきた。

「バカ！よく見てみろ！めっちゃ可愛いから！」

クラスがさらに笑い声に包まれた。
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