純恋歌
最後のゲンコツ
中学卒業まではとりあえず今の家から通う事にした。
井上先生と濱谷先生がそれまでにちょくちょく様子を見に来てくれると言った。
母さんの葬儀の後も色々ややこしい手続きの連続で俺にはさっぱりわからないから俺をフォローしてくれる大人達に教えてもらいながらやっていった。
父や母が入ってた児童施設に入る事も検討したが寮に入れる高校がいくつかあるので寮に行く事にした。
卒業までに井上先生に色々家事を教わり必要最低限自分で出来るレベルまでにはなった。
「先生?」
「なんだ?」
「学校、家、趣味の3つ作れって言ったじゃん。家なくなっちゃった」
母の遺影を見つめて言った。
「大人になって家族作れば良いんだよ。ちなみに、趣味のモーニング娘。のチケット取れたからライブ行くぞ!」
「え?取れたの?」
「5月に武道館だ!連れてってやる!」
「うおおおぉっしゃー!」
「だから死ぬなよ」
井上先生は真っ直ぐ俺の顔を見て言った。
「この先、学校が嫌なら辞めれば良い。寮に居たくないなら出て俺の所に来れば良い。だから死ぬ事だけはするなよ」
「はい」
俺と井上先生は泣いた。
「なに男二人が泣いてんだよ、気色悪いなぁ!ほら!」
そう言っていつ家に入ってきたのか濱谷先生がケーキを買って持ってきてくれた。
濱谷先生の目も真っ赤になり泣いた後なんだろうなとわかった。
それから母の葬儀や家の手続きなどで数日間遅れてる勉強を必死に取り戻し2月14日に入試試験に挑んだ。
俺は自分の出せる力を出し切った。
井上先生と濱谷先生がそれまでにちょくちょく様子を見に来てくれると言った。
母さんの葬儀の後も色々ややこしい手続きの連続で俺にはさっぱりわからないから俺をフォローしてくれる大人達に教えてもらいながらやっていった。
父や母が入ってた児童施設に入る事も検討したが寮に入れる高校がいくつかあるので寮に行く事にした。
卒業までに井上先生に色々家事を教わり必要最低限自分で出来るレベルまでにはなった。
「先生?」
「なんだ?」
「学校、家、趣味の3つ作れって言ったじゃん。家なくなっちゃった」
母の遺影を見つめて言った。
「大人になって家族作れば良いんだよ。ちなみに、趣味のモーニング娘。のチケット取れたからライブ行くぞ!」
「え?取れたの?」
「5月に武道館だ!連れてってやる!」
「うおおおぉっしゃー!」
「だから死ぬなよ」
井上先生は真っ直ぐ俺の顔を見て言った。
「この先、学校が嫌なら辞めれば良い。寮に居たくないなら出て俺の所に来れば良い。だから死ぬ事だけはするなよ」
「はい」
俺と井上先生は泣いた。
「なに男二人が泣いてんだよ、気色悪いなぁ!ほら!」
そう言っていつ家に入ってきたのか濱谷先生がケーキを買って持ってきてくれた。
濱谷先生の目も真っ赤になり泣いた後なんだろうなとわかった。
それから母の葬儀や家の手続きなどで数日間遅れてる勉強を必死に取り戻し2月14日に入試試験に挑んだ。
俺は自分の出せる力を出し切った。