エリート副操縦士は年下妻を過保護に愛を注ぎたい。
「着いたよ、行こう」
「あっ、はい」
一発で駐車をした八神さんは何だかとてもかっこよくて素敵だった。そんなことを思いながらシートベルトを外すと、運転席のドアを閉める音が聞こえて急いで車を降りた。
車を降りてお店に入ると、来店の合図の音が鳴って店員さんが近寄ってくる。
「いらっしゃいませ〜お好きなお席にどうぞ〜」
店員さんに言われて八神さんは「窓際いこ」と私の手を握って釣れて行った。私は奥に座って、向かい合って八神さんも座った。
「何、飲む?」
「じゃあ……ほうじ茶ラテで」
「わかった。モーニングは? 餡子? ジャム?」
「餡子で」
私はそう言えば、彼は呼び出しベルを押して店員さんを呼んですぐに注文する。店員は復唱すると「お待ちください」と言って笑顔で去っていった。