エリート副操縦士は年下妻を過保護に愛を注ぎたい。


「どこか行きたいとこある?」

「行きたいところですか……」


 ホームから出ると少し歩いたとこにある駐車場へと向かいながら、話をする。


「ドライブでもいいしゆっくりカフェでする?」

「ゆっくりするならお家がいいです。何か、作りますよ」

「いいの? 柚葉ちゃんもせっかくのお休みだし、お出かけしたかったらすればいいんだよ?」


 律くんはそう言うけど、彼も最近忙しかった国内線と国際線が続いていてやっときたお休み。だから少しでも休んでほしいと思う。

 一方で私は、律くんと結婚したことでアルバイトも内職も辞めたので休み時間はたっぷりある。


「俺のことは気にしないでいいんだよ」

「でも、あ! 一緒にスーパーに行って、お買い物して家でゆっくりしませんか?」

「柚葉ちゃんがそれがいいなら、そうしようか」


 律さんはそれに賛成してくれて、家の近くにあるスーパーへと向かった。





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