エリート副操縦士は年下妻を過保護に愛を注ぎたい。


  ***


 お家で過ごした休日はあっという間におわり、今日からお仕事の律さんは朝早く空港へ向かう。


「柚葉ちゃんは、早く起きなくても良かったのに」

「私が見送りしたかったので、大丈夫です!」

「ありがとう、柚葉ちゃん。いってきます」


 律さんを見送ると、今はまだ6時過ぎたところだ。

 私は律さんと結婚したことにより、今まではバイトが入っていた時間が暇になった。

 大学に行く支度も余裕を持ってできるようになったし、レポートだって提出期限前に出せるようになった。
 前なら時間に追われていたはずなのに、人生何があるか分からない。


「そろそろ出ようかな、大学の近くのカフェにでも居ろうかな」


 私は、大学通学用カバンを持ちショルダーバッグにスマホと財布、ハンカチを入れて部屋から出た。




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