エリート副操縦士は年下妻を過保護に愛を注ぎたい。
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お家で過ごした休日はあっという間におわり、今日からお仕事の律さんは朝早く空港へ向かう。
「柚葉ちゃんは、早く起きなくても良かったのに」
「私が見送りしたかったので、大丈夫です!」
「ありがとう、柚葉ちゃん。いってきます」
律さんを見送ると、今はまだ6時過ぎたところだ。
私は律さんと結婚したことにより、今まではバイトが入っていた時間が暇になった。
大学に行く支度も余裕を持ってできるようになったし、レポートだって提出期限前に出せるようになった。
前なら時間に追われていたはずなのに、人生何があるか分からない。
「そろそろ出ようかな、大学の近くのカフェにでも居ろうかな」
私は、大学通学用カバンを持ちショルダーバッグにスマホと財布、ハンカチを入れて部屋から出た。