エリート副操縦士は年下妻を過保護に愛を注ぎたい。
「そうなんだ、いいね。似合うんだろうなぁ」
「似合うかわからないけど、律さんがカッコ良すぎて私が霞みそう……」
私のドレスの試着をした後に律さんのタキシードの試着もしたんだけど、とてつもなくカッコよかった。カッコ良すぎて、もう……本当。絵本から出てきた王子様みたいだったもん。
「本当王子様みたいだったんだよー」
「柚葉も可愛いんだから、柚葉こそお姫様でしょ」
「……それはないよ。平凡な顔だし」
奈津ちゃんは「そんなことないからね、柚葉知らないだけで結構モテモテなんだから」と言って飲み物に付いている豆をポリポリ食べた。