エリート副操縦士は年下妻を過保護に愛を注ぎたい。
結婚式の後のディナー
十月になり、穏やかな晴れの日。
私は、結婚式と披露宴が無事終わりドレスから私服に着替え終わり律さんがくるのを待っていた。
「お待たせ、柚葉ちゃん」
「律さんっ、お疲れ様です」
「うん。柚葉ちゃんもお疲れ様……じゃあ行こうか」
律さんと合流して、建物から出てすぐに車が止まっているのが見えた。
「ホテルまで送ってもらうことにしたんだ」
「そうなんですね。夕食まで時間はあるからお部屋でゆっくりしよう」
タクシーに乗ると、ホテルまでは五分ほどで着いた。めちゃくちゃ早かった。ホテルに入り、手を引かれるまま部屋へと向かう。部屋に入れば、そこはとてもラグジュアリーな空間が広がっていてまるでテレビとかの特集で放送してそうなお部屋だった。
「柚葉ちゃん、まだ明るいけどお風呂入る?」
「えっ」
「さっぱりするかなぁと思ったんだけど、柚葉ちゃんが座って休憩したいならお茶淹れるけど」
優しく微笑む律さんは、いつも以上になぜか色っぽい。
目が合うだけでドキドキして、目が合わせられない。
「お、お風呂……入ってきます」
「うん。じゃあ、お湯張るね。ちょっと待っていて」
「はい。ありがとうございます」
律さんは、何から何までやってくれて私はゆっくりお風呂に入ることが出来た。
その後、律さんが淹れてくれた紅茶を飲みながら夕食までの時間をゆったりと過ごした。
……律さんの色気は、ずっとムンムンしていたけど。