エリート副操縦士は年下妻を過保護に愛を注ぎたい。


 私は趣味が空港に行って飛行機を見ることだ。飛行機の名前とか詳しいことはわからないけど、飛行機が好きで飛び立つ瞬間が見たくて頻繁に行っていた。
 だけど、おばあちゃんの介護が大変になって稼がなくてはいけなくていくこともなくなってしまった。


「たまには行ったら? ストレス溜まるよ、そんなに頑張ってるんだから遊んでもバチは当たらないよ」

「んー行けたらいいな」

「そうだ、今日暇だよね? バイトないって言ってたよね」


 私はスマホのスケジュール帳アプリを開くと何も入っていないことに気づく。だから奈津ちゃんに頷くと「よし!」と言って私の手を握った。


「今日、私もバイトない日なの。久しぶりに空港行こうよ……ヘルパーさんは何時までいてくれるの?」

「今日は二十時までだよ」

「うん。それなら余裕。一緒に飛行機見て、なんか食べて帰ろう。奢るからさ」


 奈津ちゃんはそう言うと、教授も講義室に入ってきて授業が始まった。


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