エリート副操縦士は年下妻を過保護に愛を注ぎたい。
「それはどういう意味で、その格好したの?」
「律さんに、抱いてほしくてっ……私は魅力的なんかじゃないからかもしれないけど、でも私は律さんに最後まで抱かれたい。夫婦になったから」
「柚葉ちゃん、君は充分に魅力的だよ。そんな格好しなくても可愛いし、触れたいって思う。けど、触れてしまったら止める自信ないんだ。それに、君を抱くってことは赤ちゃんができる可能性もある。それでもいいの?」
そう問われて私は迷うことなく、「はい」と頷いた。すると、律さんに手首を掴まれてグイッと彼の胸元に引き寄せらせる。
「……もう、後戻りはできないけどいいんだよね? 今なら、まだ引き返すことはできる」
「大丈夫です。私、律さんに抱かれたい……んっ」
答えてすぐに彼の唇が重なった。初めはリップ音が聞こえるような軽いキスだったがすぐに何度も角度を変え重なる時間が長くなっていく。律さんの手が私の頬に触れて首筋を撫で、後頭部を掴んだ。離さないとでも言うかのように固定され甘いキスが降ってくる。