エリート副操縦士は年下妻を過保護に愛を注ぎたい。
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柔らかな光を感じ、私は目を覚ました。
体を起こせば一緒に寝たはずの彼はいない。
「……律、さん……?」
私は起き上がってベッドから降りようとするが、体に力が入らなくて座り込む。腰が抜けてしまったようで上半身と下半身が離れているような感覚になる。こんなの初めてで……どうすればいいのかわからない。
どうしよう、これ立てなさそうにない。というか、律さんはどこに行っちゃったんだろう。
「……っ柚葉ちゃん! 大丈夫か?」
「あ、律さんっ……あの、立てなくて手を貸してもらえませんか?」
律さんは急いでこちらに来てくれて支えてくれたが一人では立てなくて結局は横抱きされてリビングのソファに座らされた。