エリート副操縦士は年下妻を過保護に愛を注ぎたい。
講義が終わり、私はカフェテリアに向かった。
「柚葉! お疲れ〜」
「奈津ちゃん、お疲れ様」
違う講義を受けていた奈津ちゃんと合流して、カフェテリアの隅っこの席に座った。一時間後に受ける講義が同じだから一緒に待機だ。
「柚葉、何か頼む?」
「うん、私は硬めのプリンと……アイスティーにする」
「珍しいね、いつもならチーズケーキとかフレンチトーストとか選ぶじゃん」
「うん。なんだか、ちょっと食欲がないなって……」
体調が悪いとかじゃなくて、胸がムカムカするんだよね。それに湯気もキツくて温かいものが食べられなくなった。
「大丈夫なの? お医者さんに診てもらった方がいいんじゃない? 旦那さまには言ったの?」
「ううん。言ってない。言う程でもないし、お仕事もあるし」
「そっかぁ、柚葉が大丈夫ならいいんだけどー」
そんな話をしてプリンを食べ終わると、時間はあっという間に過ぎていき講義室に向かった。講義室でいつも座る席に奈津ちゃんと座ると講義を受けた。