エリート副操縦士は年下妻を過保護に愛を注ぎたい。
***
『……これやってみない?』
そう言われて受け取ったのは、妊娠検査薬だ。
私は説明書通りに検査を行ってそれを平らな場所に置いて数分待った。
「……え、嘘……」
検査薬の窓に線が【確認】と【判定】とあったら、妊娠反応が認められ可能性がある。私の窓にも、しっかりと窓には線が出ていて妊娠していることがわかる。
「私、妊娠してるってこと……だよね」
言葉にしたらどうしてかドキドキしてきて心臓がバクバクと高鳴るのがわかった。その気持ちのおままトイレから出て爽斗さんがいるリビングに入る。
「爽斗さん」
「あ、柚葉さん。どうだった? あ、そうか。俺より先に律に連絡しよう。それから病院に行こう」
そう言われて私はLINEを開いてメッセージを送った。まだ、消えてない結果の写真も添えた。すぐには見ないかなと思ったが、今日は国内線だからちょうど到着したのか休憩時間だったらしくすぐに既読がついた。
そして電話がかかってきてとても驚いていたけど、でも喜んでくれた。電話を爽斗さんに代わると、勤務先の病院にいくことになった。