エリート副操縦士は年下妻を過保護に愛を注ぎたい。


「これ、安産のお守り。帰り道にある神社で買ってきたんだ。夫婦でお揃いのお守りらしい」

「え、そんなのがあるんですね」

「あぁ。俺も初めて知ったよ。でもきっと二倍の力で守って応援してくださると思うからさ……効果あるよ、きっと」


 律さんが持っているのは青が基調となっている爽やかなデザインのものだった。男性が持っていても恥ずかしくないデザインになっているのだろうと思う。


「律さん、ありがとうございます。私、とても幸せです」

「俺も幸せだよ。柚葉ちゃん、俺と出会ってくれてありがとう」



 彼との出会いは、病室でだったけどきっとあの時空港にいたのが私たちを結んでくれたのだ。彼と出会って家族になって幸せを感じた。そしてお腹に宿った赤ちゃんは、これからも幸せを運んできてくれるんだろう。


「柚葉、愛してるよ」

「律さん、私も大好きです……愛してます」


 私がそう言うと、手を繋いで律さんはそっと唇を重ねた。





        fin.






 
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