ビター彼氏を甘くさせたい。
たまたまオーケーしてくれただけだと思っていたけれど、そうじゃなかったってこと?
「たぶん、だけど、それね。恋愛漫画で超ヤンデレくんが主人公ちゃんを束縛しまくってて……、あまりにもそれがすごすぎて、なんにも考えずに言った言葉だと思う」
まさか、大好きな果緒くんが聞いているのになんてことを話してるんだ過去のわたし。
ある程度の束縛ってうれしいけれど、行きすぎるとしんどいかなって友だちと雑談していただけなのだ。
ふと、ある想いが頭をよぎった。
ピーン、と電球が光って、ドキドキと心臓が波打つ。
「かかか果緒くんっ!もしかして……っ、ツンデレ?!?!」
「……知らんし、……だまって」