※ちょろい私に本当の恋を教えてくださいっ



「お疲れ様、夢乃サン」




「わっ」



誰もいないだろうと呑気に入って来たから、星咲くんが先に来ていて思いのほかビックリしてしまった…



「そんなびっくりする?」



「ご、ごめん…誰もいないと思ってて」



と、何気ない会話をしてお互い作業に取り掛かりました




本棚のチェックやバラバラになったものの位置を治したり、2人で分担して行っていました




「あれ、この本少し破れてる」



うーん、どうしよう。




一人で考えていると、上から声が降ってきました




「難しい顔してどーしたの?」




「星咲くん、この本なんだけど…」



「あー、破れてるね」




とりあえず管理の先生に見てもらうから
本棚から出しておく?


と、適切なアドバイスをしてくれました



「そっか…ありがとう!」


すぐ対応できて、すごいね
びっくりした!
頼りにしてますよ、星咲くん


そう言い、ニコッと笑って星咲くんにお礼を言いました



「…そんなことで褒める人夢乃サンくらい」



と、手を頬に当てて

少し赤くなった星咲くんが言いました




「そんなことないよ!私も頑張るね」




「うん、一緒に頑張ろーね」





本を先生に持っていき、今日の委員会の仕事は終わりました。



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