※ちょろい私に本当の恋を教えてくださいっ
「ちょっ、…星咲くん!」
「なあに」
「は、恥ずかしいってば!」
「つい手が動くんだよ」
「〜〜、だめだよ」
私は星咲くんの優しい手を止めた
「なんで?」
「なんでって、そういうのは好きな人とした方がいいんだよ」
「…俺は」
興味無い子に、こんなことしないよ。
そう、私の耳元で囁くように
深く優しい声で言いました
「っ、」
「また真っ赤になった
ほんとおもしろいね夢乃サン」
「…星咲くんは思ったより意地悪だよね」
自分の顔を隠すようにして話しました
「意地悪なのも、こんな事言うのも
夢乃サンだけ」
「そ、そんなこと言っちゃダメだよ」
「なんで?」
「本当に好きな人ができた時、困るでしょ」
「…夢乃サンって思った以上に鈍感すぎ」
そう小声で言うと、
私の頭に手を乗せて
3回、優しく頭をぽんぽんしてくれました
「…?また急だね」
「あのね夢乃サン」
「どーしたんですか?」