君は冬の夜に咲いた【完】
次の日、学校の中。
私と乙和くんが一緒にいるところを見て、クラスメイトたちが「より戻ったの?」と聞いてきたり、コソッと喋ったりしていて。

「そうだよ」と返事をする乙和くんは笑っていた。







多分、乙和くんから話を聞いたらしい小山くんが「乙和を頼むな、俺も協力するから」と私に話しかけてきたのは乙和くんがトイレに行ってここにいない休み時間だった。



友達想いの小山くん…。



〝いずれ見えなくなる〟という気持ちを抱えている恋人……。



そんな小山くんに、私が考えた乙和くんを笑わせることを〝相談〟したのは、乙和くんとの関係も順調にすぎていった冬休み前のこと。



私の相談に、顔を縦に動かしてくれた小山くんは、「晃にも相談してみる」と、笑顔で応じてくれた。
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