君は冬の夜に咲いた【完】
小山くんと狭川くんにお礼の電話をした乙和くんは、電話の最中ずっと泣きながら笑っていた。
悲し泣きから、嬉し泣きに変わった。
そんな乙和くんの表情を見れば、私も幸せになった。
窓を閉めた室内は、温かさが戻ってきていた。
室内にひかれた2つの布団の中に入り、どちらかともなく、手は繋がれていた。
さっきまで冷えていた乙和くんの手は、いつの間にか温かくなっていた。
いつもいつも、体温が高い乙和くん。
「俺さ、」
向かい合うように、横になっている私は、穏やかな表情をしている乙和くんを見た。
清々しい、雰囲気は、今までとは違う。
「寝るのが怖かった…、明日になるのが怖くて。それでも、眠くなって、欠伸とか無意識に出る自分が憎かった…」
私は黙って、静かに聞いていた。
「でも、今はそんな気持ちなくて…」
眠るのが、怖いという気持ちが…。
乙和くんの顔は、すごく穏やかな雰囲気で包まれていた。
「ありがとう…はる……」
微笑んで、感謝の言葉を伝えて来る…。
「私だけじゃないよ、小山くんも、狭川くんも。それに乙和くんが受け入れてくれたから…」
「うん、それでもありがとう…」
幸せそうに微笑む乙和くん…。
「たくさん、いろんなところ行こうね」
私の顔も、きっと乙和くんからは、幸せに見えてるんだろうな…。
だって乙和くんも、クスクスと笑っているから。
「はる?」
「ん?」
「…さっきはるが言ってた…俺のしたいこと、1つ聞いてくれる?」
「うん、1つじゃなくても、なんでもするよ」
手を繋いだまま、少しだけ体を起こせば、乙和くんが私の体を引き寄せた。
別々の布団で横になっていたはずなのに、私は乙和くんの布団の中にいた。
乙和くんの体は、温かい…。
悲し泣きから、嬉し泣きに変わった。
そんな乙和くんの表情を見れば、私も幸せになった。
窓を閉めた室内は、温かさが戻ってきていた。
室内にひかれた2つの布団の中に入り、どちらかともなく、手は繋がれていた。
さっきまで冷えていた乙和くんの手は、いつの間にか温かくなっていた。
いつもいつも、体温が高い乙和くん。
「俺さ、」
向かい合うように、横になっている私は、穏やかな表情をしている乙和くんを見た。
清々しい、雰囲気は、今までとは違う。
「寝るのが怖かった…、明日になるのが怖くて。それでも、眠くなって、欠伸とか無意識に出る自分が憎かった…」
私は黙って、静かに聞いていた。
「でも、今はそんな気持ちなくて…」
眠るのが、怖いという気持ちが…。
乙和くんの顔は、すごく穏やかな雰囲気で包まれていた。
「ありがとう…はる……」
微笑んで、感謝の言葉を伝えて来る…。
「私だけじゃないよ、小山くんも、狭川くんも。それに乙和くんが受け入れてくれたから…」
「うん、それでもありがとう…」
幸せそうに微笑む乙和くん…。
「たくさん、いろんなところ行こうね」
私の顔も、きっと乙和くんからは、幸せに見えてるんだろうな…。
だって乙和くんも、クスクスと笑っているから。
「はる?」
「ん?」
「…さっきはるが言ってた…俺のしたいこと、1つ聞いてくれる?」
「うん、1つじゃなくても、なんでもするよ」
手を繋いだまま、少しだけ体を起こせば、乙和くんが私の体を引き寄せた。
別々の布団で横になっていたはずなのに、私は乙和くんの布団の中にいた。
乙和くんの体は、温かい…。