この恋は、『悪』くない。ー番外編ー ボクが見た世界

またどこかに置いてこられると思ったら

ボクは無事

家に戻れました



「アメオ、オマエ…」



アナタはボクに言いました



なんですか?

なにかありましたか?



アナタが付けてくれた名前

変な名前ですけど

ボクは結構気に入ってますよ



もしかして…

ボクはもぉアナタと一緒にいれないんですか?



勝手に名前を付けて

勝手にサヨナラ



ホントに人間て自分勝手ですね



アナタもそぉでしたか…

残念です



「アメオ…オマエ…
オス♂️だと思ってたけど
メス♀️だった
フ…ごめん…
フ…ハハハ…わりー、ごめんな」



え…



アナタはそう言って

ボクを抱き上げて笑いました



そんなことは

そんなことは

どーでもいいです



ボクが

オスであろうとメスであろうと



生まれてくる時に

それは自分で選べないので



どちらでも

ボクはボクです



そんなことより

そんなことより



ボクは

まだアナタと一緒にいれるんですか?



それから

それから



ボクは

アナタが笑ったのを

久しぶりに見ました



ボクは

アナタのその笑顔が好きです



優しくて

温かくて

大好きです



窓際で日向ぼっこしてるみたいな

そんな気持ちになります



今もカラダがポカポカしてきました



「アメオ、許して…
アメオってオトコぽいから
また名前考えなきゃな…」



アナタはボクをもふもふ触りました

くすぐったいです



ニャー…



幸せだな…って

ボクは目を細めました



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