この恋は、『悪』くない。ー番外編ー ボクが見た世界

それから

アナタは毎日

ボクと一緒にいてくれました



朝も昼も夜も



余程ボクのことが好きなんですね



同じ世界に生まれなかったことを

アナタの方が悔やんでいるかもしれませんね



「最近、ずっと雨だな…」



アナタは

ボクと一緒に

いつも外を見てました



アナタに拾われた日も

こんな雨でしたね



アナタはいつだって

自由にどこにでも行けるのに

どこも行かなくていいのですか?



ボクはここから出たら

ここに帰ってこれなくなりそうで

こわくてここから出れません



アナタの近くにいたいです



アナタも私の近くにいたいのですか?



「あ…雪だ」



外を見たら

白くてふわふわしたものが

上から下りてきました



アレはなんですか?

食べれるのですか?



「アメ、雪…
雪って、冷たくて…」



アナタは窓を開けて

ソレを手にとってボクに見せてくれました



外から冷たい空気が入ってきました



外は寒いんですね



私が公園にいた時は

こんなに寒くなかった



毎日アナタと一緒にいて

温かくて

こんなに外が寒いなんて知りませんでした



「雪って冷たくて、綺麗だけど…
やっぱり、寒くてヤダな

早く春にならないかな…」



窓から遠くを見るアナタは

とても綺麗でした



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