この恋は、『悪』くない。ー番外編ー ボクが見た世界
「お母さん、来なかったな…」
暗くなった公園で
アナタが寂しそうに言いました
なにか
悪いことがあったんですね
「ごめん
また明日来るから、ここで待ってて…
…
オレが飼えたらな…
…
オマエの新しいお母さん
ちゃんと探してやるからな
…
ごめん、ホントごめん」
ボクを箱の中に入れながら
アナタは言いました
なんだ
家族にはなれないんですね
暗い箱の中
今日からここが
ボクの家ですか?
とりあえず雨はしのげそうです
お腹も少し満たされました
あの日の
アナタの温もりは
一生忘れません