この恋は、『悪』くない。ー番外編ー ボクが見た世界

「アーーー…もぉわかんね
アメ、どぉしよ」



とりあえず

おかえりなさい



今日はなんですか？



最近のアナタは

なんだか落ち着きがありませんね



まだ雨は降らないようですけどね



「山咲、結婚してなかった
オレの勘違いだった
ダサ、オレ」



落ち込んでるんですか？

それとも…



少し

嬉しそうてすね



口元が緩んでます

気のせいですか？



「しかも、カズが山咲の連絡先聞いてさ
先越されて焦って
山咲に嫌な態度とったし…
ホント、ガキだわ、オレ
クソガキ！」



今日は難しいですね

アナタの気持ちを読み取るのは



喜んでるんですか？

怒ってるんですか？

落ち込んでますか？



わかりやすくお願いします



「それでさ！」



な、なんですか？

いきなりビックリします



「山咲とアメを会わせたくて
山咲誘ったんだ
…
いきなり誘って引かれたかなー？
なんかオレ動揺してたし焦ってて
咄嗟に誘ったんだ
…
山咲、アメのこと覚えてるかな？
アメは？
山咲のこと覚えてるか？」



ボクの話ですか？

ボクがなにか？



ニャー…



とりあえず

返事をしておきます



「え、覚えてる？マジ？
…
アメを抱いてる山咲
かわいかったな…
…
スゲー笑うし
敬語じゃなくなるし
好きだったな…」



うっとりしてますね

ニヤけちゃって…



なんですか？

ちょっと気持ち悪いです



「で、今度来るから…ココに…
別に変な意味で誘ってねーし…
ただ山咲もオマエに会いたいかな…って…」



目が合いましたね



ニャー…



とりあえず

返事をしておきます



「やっぱ、オマエも会いたいよな！」