この恋は、『悪』くない。ー番外編ー ボクが見た世界

「もうすぐ沙和と付き合って
1年経つんだけど…

もうすぐ1年…

まだ1年…

まだ早えーかな…

オレとしては初めから真剣に
結婚を前提とした
お付き合いをしてるわけで…」



今日もボクの毛並みは整ってます

アナタが撫でてくれるので…



できれば

もう少し弱めでお願いします



「この先、何年経っても
オレは沙和しか考えてないんだよね…

だからさ
遅かれ早かれ
いつかプロポーズするんだけどさ…

フ…プロポーズとか
オレがするとは思えねー…

指輪とか、ちゃんと渡せるかな…
ヤベー…考えただけで恥ずい」



ニヤけてますね



手、止まってますよ

もっと撫でてください



ニャー…



「アメ、応援してくれる?

けど、前に占いがどーとか言ってたんだよな

沙和の運命の人は
オレじゃねーのかな…

フ…
運命なんて、ホントにあんのかよ…

ダセー、オレ
占いなんか信じて、女子かよ」



「ただいまー」



「あ、沙和帰って来た」



あー

せっかく気持ちよかったのに…



まぁそろそろお腹も空いたので

ボクの夕飯の支度お願いします



< 97 / 118 >

この作品をシェア

pagetop