この恋は、『悪』くない。ー番外編ー ボクが見た世界
「もうすぐ沙和と付き合って
1年経つんだけど…
…
もうすぐ1年…
…
まだ1年…
…
まだ早えーかな…
…
オレとしては初めから真剣に
結婚を前提とした
お付き合いをしてるわけで…」
今日もボクの毛並みは整ってます
アナタが撫でてくれるので…
できれば
もう少し弱めでお願いします
「この先、何年経っても
オレは沙和しか考えてないんだよね…
…
だからさ
遅かれ早かれ
いつかプロポーズするんだけどさ…
…
フ…プロポーズとか
オレがするとは思えねー…
…
指輪とか、ちゃんと渡せるかな…
ヤベー…考えただけで恥ずい」
ニヤけてますね
手、止まってますよ
もっと撫でてください
ニャー…
「アメ、応援してくれる?
…
けど、前に占いがどーとか言ってたんだよな
…
沙和の運命の人は
オレじゃねーのかな…
…
フ…
運命なんて、ホントにあんのかよ…
…
ダセー、オレ
占いなんか信じて、女子かよ」
「ただいまー」
「あ、沙和帰って来た」
あー
せっかく気持ちよかったのに…
まぁそろそろお腹も空いたので
ボクの夕飯の支度お願いします