ラストノートは滴る溺愛で
ふたりのルーティン
毎朝のルーティン

もう三年になるか。

「舜介ー!!」

ほら、来た。

飽きずによくもまあ、三年も続けるもんだと感心する。


店のドアを押し開けて、息を切らしながら呼んでるこの女

滝 ほのか。

俺が今、じゃない、三年前から苦手とする唯一。

「舜介、おはよう!そろそろ付き合ってー。」

「おはよう。断る。」

「もう、つれないなー。三年だよ?もう折れてくれてもいいじゃん!」

「いや、お前の方こそいい加減諦めろよ。」

「無理無理!なに言ってんの?出来るわけないじゃん。そんなとこも好きよ!」


「…はいはい。早く行けば?遅刻するぞ」


ヤバい!店の時計と自分の腕時計を交互に見て、慌てて出ていく。

―忙しいやつだな。―


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