ラストノートは滴る溺愛で
「あのとき、それを言われてたら、受け入れたかもしれない。けど、今は、、、悪いけど。」


帰らせようとドアへ目配せした。

けど、次の瞬間。


―ドン―

勢いよく抱きつかれ、その反動で後ろにあった来客用のソファーへ倒れ込んだ。

「おい。何するんだ」

「舜介、舜介、お願いよ、、、」

崩れた体勢のまま、抱きつく彼女に呆れた視線を送る。

こんな状況を他の客に見られたらマズイだろうに。

「はぁ、、、」

ぐずぐずと泣き出す彼女の肩を押し戻そうと手を伸ばした。


―リーン―

ドアベルが鳴り、入って来たのは

目を見開き、言葉を発せず立ち尽くす滝 ほのかの姿。


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