ラストノートは滴る溺愛で
―リーン―

仕事帰り一目会いたいと駆け付けた先で目にしたのは

またしても、、、


視界に飛び込んできたのは、抱き合ってソファーに凭れる男女二人。

男は紛れもない、私の好きな人。

女の人は彼の胸に顔を埋めてるため、誰かは知らない。

けど、雰囲気的にあまりよろしくない。

私はここにいてはいけない
瞬時にそう思い、逃げるようにその場から離れた。

わかってた。
いつかはそんな日が来るかもしれないと。

色んな女の人と一緒にいる場面には、幾度となく遭遇してきた。

でも、あんなに困惑した顔は初めて見た。

いつもは平然としてポーカーフェイスで、上手くあしらってるのに。


< 14 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop