ラストノートは滴る溺愛で
ちょうどいいから手助けしてもらおうと思って、声をかけようとしたが、その前に無言で出て行った。


あぁ、そうか

勘違いしたわけか。


まあ、この状況ならそう思われても仕方ない。

「いい加減、離れてくれない?」

「やり直すって言ってくれたら離れる。」

「まだそれを言うか。俺の気持ちは変わらない。今もこれからも、キミに寄り添うことはない」

「そんな、、、少しも可能性はないの?」

「ない。」

「真実を聞いても?」

「真実?なんだよ、それ。」

訝しげに目線を合わせると、フゥーっと大きく息を吐いて身体を起こした。


改めてソファーにきちんと座り直し、彼女はポツリポツリと話始めた。


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