ラストノートは滴る溺愛で
―その頃―



はぁ、、、

「今日一緒にいた人も一晩限りの相手なのかな、、、」

ひとり言を呟いて、天井を仰ぐ。

舜介はこの三年、私に指一本さえ触れたことはない。

なのに、、、

あの女の人とは腕を組んでいた。

今日だけじゃない。

今までもずっと、私以外には沢山触れてる。

どうして、私には触れてくれないんだろう。


一ミリも可能性はないのかな。

好きなのに。

本当に好きなのに。



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