幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜

朝陽に声をかけられ急いでメガネをかけてショルダーバッグにものを詰め込んだら家を出る。



「忘れ物はないな?」


「ないよ。そんな子供扱いしなくても」



意地悪く言う朝陽は今日もイケメンです。ピンク頭が太陽に照らされてキラキラと光ってる。


湿気にも負けないその髪、私に分けてほしいくらい。



「ははっ。だって、まさか心美から暴走に参加したいって言うと思わなかったからな。木下のやつ、余計なこと言ってないだろうな」


「………そんなこと言ったら桃菜ちゃんに失礼でしょ。私の大事な友達、傷つけないでよね!」



そう、今日は待ちに待った暴走する日。


私は初めて朝陽のバイクに乗れるんだ、ダメ元で頼んでみたら案外あっさりと受け入れてくれて後ろに乗ってもいいと言われた。


それを聞いた瞬間、ドキドキしたんだっけ。


いよいよ告白するんだって。


毎日一緒に暮らして朝陽の優しさに触れていくうちにもっと……キミに触れてほしいと思ってしまう。
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