幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜

朝陽にも思ったけど、渉くんもアホ。ほかのみんなはブスだのなんだのって言ってたな。小川くんなんかストレートに言ってたからね。


否定はしないけど。



「渉くん相変わらずチャラすぎ。冬馬を少し見習いなさいよね。私、渉くんに褒められても嬉しくないんだから」


「おー、すごい言うじゃん。その毒舌も健在だね。で、心美ちゃんは僕を睨むのやめて?可愛い顔が台無しだよ?」


「…………。桃菜ちゃん行こ」


「そうだね」



渉くんをスルーして桃菜ちゃんと部屋を出る。渉くんにはいちいち構ってられないよ。



「えー、心美ちゃんまで。置いてかないでよー」



気づいたら渉くんを睨んでいて私はほっぺをほぐすように撫で回す。


………はぁ、朝陽のバイク、楽しみだな。


渉くんの声を聞きながらそんなことを考えた。


階段を降りていくと、



「お、心美!今呼びにいこうと思ってた。渉が呼びにいったのか?」
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