幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜
「そう、かな」
見てるといいな。
お父さん、お母さん。私……ちゃんと生きてるよ。辛いこともたくさんあったけど今は……すごく幸せなんだ。
「ああ。絶対に見てる」
だから………心配しないでね。
目から一筋の涙が流れる。
それを誤魔化そうと朝陽の背中に顔を埋めた。
***
海岸をひたすら走り、思う存分バイクを堪能した後、朝陽のバイクだけ別の道を通る。
その理由は………私が朝陽に告白するために展望台に寄って欲しいとお願いしたから。
緊張することも無く景色を楽しんでいた私だけどみんなから離れるとドキドキが増してこれから告白するんだって実感が湧いてくる。
うー………緊張するよー………。
お父さん、お母さんー。
私に………少しだけ勇気をください……。
間もなくして細道に入り、大きめの駐車場でバイクが止まった。
朝陽が先に降りて私をバイクから下ろしてくれる。