幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜
「ありがとう」
ヘルメットを脱ぎ、手渡すと手が触れてそれだけで心拍数が上がる。
………ど、どうしよう…。
「ん。階段登るか。暗いから足元気をつけろよ」
「わかった。あ、メガネつけるから待ってて」
メガネをかけてないことを思い出して取り出す。せめてメガネで顔を隠さないと、緊張で持たない!
「心美。メガネ禁止。ちゃんと俺の顔、見てよな」
緊張で手が震えているせいかモタモタしているとメガネを奪われた。
ああ、私のメガネが………!
「か、返してよ!メガネがないと困る!」
背が高い朝陽はひょいと私の手からかわすとメガネをズボンのポッケにしまった。
………えー……メガネ……。
ガックリと肩を落とす。
朝陽の顔を見て告白できそうにないー……。
「心美、もう少し自分に自信もて。俺はちゃんと隣にいる。ちゃんと心美の言葉、聞くから」