幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜
「うん」
朝陽は私の言葉に返事をする。
よかった………私の話をちゃんと聞いてくれるんだ。
顔をそっと上げて朝陽のピンクの髪を見る。
「私………朝陽に再会できてよかった。一緒に暮らそうって言ってくれてすごく嬉しかったよ」
繁華街で不良に絡まれたけど朝陽が助けてくれて。その時から私の生活は大きく変わった。
見た目は怖いけど中身は優しくて頼りがいのある朝陽。暴走族の総長をやっていて何度かっこいいと思ったか分からない。
私の話を聞いてくれて、怒ってくれた。
一緒に暮らすって言ってくれて私の心はどれだけ救われたか。
生きることに絶望していた私の心に一筋の光が照らされた。
もう一度、頑張って見ようと思った。
「朝陽が………全部教えてくれたんだ。私の知らない感情を。辛くて苦しかった、のに。ヒーローみたいに現れた朝陽に………救われた」