幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜

「………やっぱり山本か。相変わらず派手な髪してんな」


「お前だけには言われたくねぇ。そっちこそ女をはべらせて。あの噂は本当だったんだな。ついにお前も姫持ちってとこか」



目の前の山本という男は鼻で笑うように言い放ったあと私をチラッと見る。


一瞬目が合ったけど怖くてすぐに逸らした。


その目は獲物を狙う野生動物のような、そんな感じだった。


見た目は完全に怖くて、髪色は赤……。初めて見るような色だった。


そして周りにはこれでもかといわんばかりに人がいて囲まれてしまった。


ひっ。


この人、暴走族の人?



「朝陽………」


「大丈夫だ。心配すんな。………悪いけど冬馬達に連絡だけしてくれ。cheaterがおそらく暴走のあとを追いかけてたって」


「わ、わかった」



朝陽に言われて慌ててスマホを取り出し、グループメッセージの所を開く。


その間、ジリジリと男が詰め寄る。
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