幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜
「よし。今日は解散。お疲れ様」
「お疲れ様ー。桃菜、帰るぞ」
「う、うん。心美ちゃん、じゃーね」
朝陽の解散の掛け声と共にみんなが部屋からぞろぞろ出ていく。桃菜ちゃんは私に一言声をかけてから小川くんと出ていった。
私はゆっくりと立ち上がり、無意識に朝陽の手を握る。
「心美?どうかしたか?」
いつもこんなことしないのでびっくりしたのか目を大きく見開いて私を見ている。
ねぇ、私は朝陽のことが好きなんだよ。
この想いは………伝えることは出来ないのかな。
「…………朝陽、私の隣にいて」
「………っ、わかった。……今のは反則だろ……」
朝陽の隣にいたくなった私。そのまま誰もいない部屋でしばらく手を繋いだまま、呆然と立ち尽くしていた。
***
「心美、疲れただろ?先に風呂入れ。俺はやることがあるから」
「はーい。じゃ、お先」