幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜
それが1番の気がかりだった。
敵に顔を見られてしまったからどうすることも出来ない。
それに小川くんの話だと変装してる時の顔もバレてるらしいからどっちにしろ、私が狙われるのは確実。
暴走族の知識があまりない私でもそのくらいのことは容易く想像がつく。
それは朝陽もわかっているだろう。
「ああ。それも聞いた。悪いな、俺たちの騒動に巻き込んで。木下にも謝っとかないとな」
「………これからどうすればいいのー。……ズズっ」
この前、襲われた時だって危険を感じたのに追い打ちをかけるようにこんな騒動が起きたもんだからこれからはもっと気をはらなくちゃいけない。
あー、私のバカっ!
「そうだな。とりあえず泣きやめ。ティッシュやるから」
はい、と朝陽にティッシュを手渡されて鼻水が垂れていたことに気づく。
え、嘘でしょ!
こんな状態で朝陽に抱きついてたの!?